更新日:2008年8月30日
  1. 家の中に逃げ場としての安全な空間をつくる。
     部屋がいくつもある場合は、人の出入りが少ない部屋に家具をまとめて置く。無理な場合は、少しでも安全なスペースができるように配置換えをする。
  2. 寝室、子どもやお年寄りのいる部屋には家具を置かない。
     就寝中に地震に襲われたとき、子どもやお年寄り、病人などは逃げ遅れる可能性がある。
  3. 家具の転倒や落下を防ぐ。
     家具と壁や柱の間に遊びがあると倒れやすい。家具の下に小さな板などを差し込んで、壁や柱に寄りかかるように固定する。また、家具や固定器具、転倒防止剤としてのパテ等を使って転倒を防ぐ。(※下表「家具の転倒・落下などを防ぐポイント」参照)
     また、重い物などは下に収納し、タンスの上など高い場所に物を積まない。落下する恐れがあり危険である。
  4. 安全に避難できるように、出入口や通路には物を置かない。
     玄関など出入口までの通路に、家具など倒れやすい物を置かない。いろいろ物を置くと、いざというときに出入口をふさいでしまうこともある。
  5. 外の落下物を防ぐ。
     不安定な屋根のアンテナは固定し、屋根瓦は補修しておく。ベランダの植木鉢などは整理整頓をし、落下しそうな植木鉢や物干し竿は片付ける。
  6. 通行人の安全を守るため、塀や門柱の倒壊を防ぐ。
     基礎をしっかりさせ、鉄筋を入れる。ひびが入っていたり崩れかけている、鉄筋がさびていたら修理する。
    ポイント:火災の延焼やブロック塀の倒壊による被害の防止には、ブロック塀より水を多く含んだ生け垣やネットフェンスがより効果的です。

家具の転倒・落下などを防ぐポイント

食器棚
  • L字金具などで上部を柱や鴨居、縦桟などのしっかりした場所に固定する。
  • 2段重ねタイプのものは上下を金具で連結させる。
  • 棚板にはすべり止めにふきんなどを敷く。
  • 木やアルミの棒で食器の飛び出し防止枠をつける。
  • ガラスに飛散防止のフィルムを貼る。
  • 開き戸には留め金具をつける。
タンス
本棚
  • L字金具などで上部を柱や鴨居、縦桟などのしっかりした場所に固定する。
  • 2段重ねタイプのものは上下を金具で連結させる。
  • 本は棚に隙間なく並べ、落下を防止する。
  • 棚の両端にひもをかける。
照明器具
  • つり下げ照明器具は3~4ヵ所をチェーンと金具で天井につなぐ。
  • 蛍光灯は落下防止のため、蛍光管の両端を耐熱テープで固定する。
テレビ
  • 低い位置に固定する。
  • 本体附属の取っ手などにロープを結び、金具に連結して柱などに固定する。
  • テレビの上には何も置かない。
ピアノ
  • 本体にロープなどを巻きつけ、金具に連結して柱に固定する。
  • 脚には滑り止めの専用器具を使用する。
窓ガラス
  • 窓ガラスや家具のガラス面には飛散防止フィルムを貼る。
※借家やアパートの場合は、家具の固定等により室内にキズがつくこともありますので、事前に家主さんに相談してください。