更新日:2008年8月30日

地震発生のしくみ

海溝型の地震

 海洋側のプレートが大陸側のプレートの方に毎年数cm移動しその下にもぐり込んでいます。そのときに大陸側のプレートが引きずり込まれ、境目にひずみがたまります。それが限界に達したときに、元に戻ろうとしてはね上がり地震が起きます。
 震源は深いですが、規模は大きく、また広範囲での影響が予想されます。

内陸型の地震

 海洋側のプレートの強大な圧力で、大陸側のプレート自体もその内部で岩盤が破壊を引き起こし、断層ができ地震が起きます。
 震源は浅く、海溝型に比べ狭い範囲で起こりますが、その地域での被害は甚大になると予想されます。

地震の揺れと被害想定(気象庁震度階級表により作成)

震度0 人は揺れを感じない。
震度1 屋内にいる人の一部わずかな揺れを感じる。
震度2 屋内にいる人の多くが揺れを感じる。つり下がっている電灯などがわずかに揺れる。
震度3 屋内にいるほとんどの人が揺れを感じ、棚の食器が音を立てることがある。
震度4 眠っている人のほとんどが目を覚まし、部屋の不安定な置物が倒れる。歩行中の人も揺れを感じる。
震度5(弱) 家具の移動や、食器や本が落ちたり、窓ガラスが割れることがある。
震度5(強) タンスなど重い家具や、外では自動販売機が倒れることがある。自動車の運転は困難。
震度6(弱) 立っていることが難しい。壁のタイルや窓ガラスが壊れ、ドアが開かなくなる。耐震性の低い木造住宅では、倒壊するものがある。
震度6(強) 立っていられず、はわないと動くことができない。重い家具のほとんどが倒れ、戸がはずれて飛ぶ。耐震性の高い住宅でも、壁や柱が破損するものがかなりある。
震度7 自分の意思で行動できない。大きな地割れ、地すべり、山崩れが発生する。耐震性の高い住宅でも傾いたり、大きく破損することがある。

【マグニチュードと震度】
 地震のエネルギーの大きさをマグニチュードといい、各地域での地震の揺れの大きさを震度といいます。一般的にマグニチュードが大きくても、震源が遠い場合や深い場合は震度が小さく、逆にマグニチュードが小さくても、震源が近い場合や浅い場合は震度が大きくなります。

液状化現象とは…?

 埋立地や干拓地、昔の河川敷など、水分を多く含んだ緩い砂地盤が、繰り返す地震の揺れによって地下水と砂に分離し、砂粒子は水中に浮いた状態となり地盤が液体のようになる現象です。地盤の強度がなくなり建物などを支える力を失うため、建物は、基礎部分から倒れたり、地中に沈下したりします。