更新日:2023年7月7日
「選挙」は、大きく2つの分類に分けられます。ひとつは、どんな公職の人を選ぶかという分類です。国会議員や県知事、県議会議員、市長、市議会議員など、選ぶ対象が定められています。もうひとつは、「選挙」を行うべき理由(選挙事由)での分類です。任期満了、議会の解散、議員の欠員など選挙を行う理由が定められています。
衆議院議員総選挙
総選挙とは、衆議院議員の全員を選ぶために行われる選挙です。小選挙区選挙と比例代表選挙が同じ投票日に行われます。
総選挙は、衆議院議員の任期満了(4年)によるものと、衆議院の解散によって行われるものの2つに分けられます。
衆議院議員の定数は465人で、289人が小選挙区選出議員、176人が比例代表選出議員です。
小選挙区選挙
小選挙区では、全国を289の選挙区に分け、1選挙区につき1人の議員を選出します。
瑞穂市は岐阜第3区に含まれます。
小選挙区選挙の投票方法と当選人の決定
- 投票用紙に1人の候補者名を記載して投票します。
- 得票数の最も多い候補者が当選人となります。ただし、法定得票数※1以上の得票数が必要です。
- 得票数が同じ場合は、選挙会で選挙長がくじで順番を決めます。
※1:有効投票の総数の6分の1以上の数
比例代表選挙
比例代表選挙は、全国の11の選挙区(ブロック)に分け、政党等の得票数に応じて議員を選出します。政党等は、各ブロックごとに候補者名簿を提示し、その名簿の順位に従って獲得議席数の分だけ当選者が確定します。
ブロック
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都道府県
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定数
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北海道 |
北海道
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8
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東北
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青森/岩手/宮城/秋田/山形/福島
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12 |
北関東 |
茨城/栃木/群馬/埼玉
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19
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南関東
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千葉/神奈川/山梨
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23 |
東京都 |
東京
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19
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北陸信越 |
新潟/富山/石川/福井/長野
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10
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東海 |
岐阜/静岡/愛知/三重
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21
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近畿 |
滋賀/京都/大阪/兵庫/奈良/和歌山
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28
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中国
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鳥取/島根/岡山/広島/山口
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10
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四国 |
徳島/香川/愛媛/高知
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6
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九州 |
福岡/佐賀/長崎/熊本/大分/宮崎/鹿児島/沖縄
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20
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比例代表選挙の投票方法と当選人の決定
- 投票用紙に1つの政党名を記載して投票します。
- 政党の総得票率に基づいてドント式※2により各政党の当選人の数が決まります。
- 政党が届け出た候補者名簿には、各候補者の「当選人になるべき順位」が記載されており、その順に当選人が決まります。(拘束名簿式といいます。)
- 順位が「同順位」と定められている候補者の間の順位は、「惜敗率※3」の高い順になります。
※2:定数が6人の場合のドント式の例
A党、B党、C党が候補者名簿を提出し、それぞれ4人、3人、2人の候補者が搭載されていたとします。まず、各政党の得票数を1,2,3・・・と、名簿搭載数までの整数で割っていきます。得られた商(割った答え)を全て比較し、大きい順に選挙すべき議員の数(この例の場合は6人)まで選び、各政党の当選人の数が決定します。
名簿届出政党等名 |
A党 |
B党
|
C党
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名簿登載者数 |
4人
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3人
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2人
|
得票数 |
1,000票
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700票
|
300票
|
除数 |
1
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(1) 1,000
|
(2) 700
|
(6) 300
|
2 |
(3) 500
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(4) 350
|
150 |
3 |
(5) 333.3
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230.3
|
|
4 |
250 |
|
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当選人数 |
3人 |
2人 |
1人 |
※3:小選挙区選挙での最高得票者の得票に対するその候補者の得票の割合
最高裁判所裁判官国民審査
最高裁判所の裁判官の任命に関する国民の審査が、衆議院議員総選挙の期日に行われることとなっています。
審査は、各裁判官につきその任命後初めて行われる衆議院議員総選挙の期日に行われ、その後は、最初の審査の期日から10年を経過した後に初めて行われる衆議院議員総選挙の期日に、再審査を行います。(さらにその後も同様に審査を行っていきます。)
最高裁判所裁判官国民審査の投票方法
- 投票用紙には国民審査の対象となる裁判官が予め記載されています。
- 辞めさせたい意思があれば裁判官の氏名の上の欄に×印を付け(罷免可)、なければ何も記載せずに(罷免不可)投票します。
- 罷免可が罷免不可の票数を超えた場合、その裁判官は罷免されます。
参議院議員通常選挙
参議院議員通常選挙は、参議院議員の半数を選ぶための選挙です。
選挙区選挙と比例代表選挙が同じ投票日に行われます。
参議院には解散がなく、常に任期満了(6年)による選挙となります。
ただし、参議院議員は3年ごとに半数が入れ替わるよう憲法で定められていますので、3年に1回、定数の半分を選ぶことになります。
参議院議員の定数は248人で、うち148人が選挙区選出議員、100人が比例代表選出議員です。
選挙区選挙
選挙区選挙は、都道府県を単位として全国を47選挙区に分けて議員を選出します。
岐阜県の定数は2人です。(1回の選挙で1人ずつ選出されます。)
選挙区選挙の投票方法と当選人の決定
- 投票用紙に1人の候補者名を記載して投票します。
- 各選挙区の定数に合わせて、得票数の最も多い候補者から順次当選人が決まります。ただし、「法定得票数※4」以上の得票数が必要です。
- 得票数が同じ場合、選挙会で選挙長がくじで順番を決めます。
※4:有効投票の総数をその選挙でその選挙区から出すべき当選人の数で割って得た数の、さらに6分の1以上の数
比例代表選挙
比例代表選挙は、全国の都道府県全体を通じて、政党等の総得票数に応じて議員を選出します。政党等は、候補者名簿を提示し、その候補者の中から得票の多い順に、獲得議席数の分だけ当選者が確定します。ただし、特定枠を設けている政党では、特定枠の候補者は順位に従って優先的に当選者が確定し、特定枠以外の候補者は、得票の多い順に当選者が確定します。
比例代表選挙の投票方法と当選人の決定
- 投票用紙に1人の候補者名または1つの政党名のいづれかを記載して投票します。
- 政党の総得票率(政党等の比例代表候補者の得票数とその政党等の得票数の合計)に基づいて、ドント式※5により各政党等の当選人の数が決まります。
- その政党の候補者の中から、得票数の最も多い候補者から順次当選人が決まります。(非拘束名簿式といいます。)
- 特定枠を設けた政党では、特定枠の候補者は順位に従って優先的に当選者が確定し、特定枠以外の候補者は得票数の最も多い候補者から順次当選人が決まります。
- 得票数が同じ場合は、選挙長が選挙会でくじを行って順位を決定します。
※5:ドント式については、上記「衆議院議員総選挙 比例代表選挙の投票方法と当選人の決定」をご覧ください。
地方選挙
地方選挙とは、県知事や県議会議員、市長、市議会議員などを選ぶ県や市の選挙です。
地方公共団体の長の選挙
瑞穂市長選挙や岐阜県知事などの地方公共団体の長を選ぶための選挙です。
任期満了(4年)のほか、住民の直接請求(リコール)による解職や、不信任議決による失職、死亡、退職、被選挙権の喪失による失職の場合などにも行われます。
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選挙区
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定数
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瑞穂市長選挙 |
瑞穂市全域
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1人
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岐阜県知事選挙 |
岐阜県全域 |
1人
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一般選挙
一般選挙とは、岐阜県や瑞穂市の議会の議員全員を選ぶ選挙のことです。
任期満了(4年)だけでなく、議会の解散などによって議員、または当選人の全てがいなくなった場合も含まれます。
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選 挙 区
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定 数
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瑞穂市議会議員選挙
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瑞穂市全域 |
18人
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岐阜県議会議員選挙 |
瑞穂市全域 |
1人 |
統一地方選挙
地方公共団体の長と議会の議員の選挙を、全国的に期日を統一して行う選挙を「統一地方選挙」といいます。
有権者の選挙への意識を全国的に高め、また、選挙の円滑かつ効率的な執行を図る目的で4年毎に行われます。(直近の統一地方選挙:令和5年(2023年)4月)