更新日:2023年6月22日

森市長2期目就任における初登庁式 市長訓示

皆さん、おはようございます。

2期目の初日を迎え、まちづくりへの熱意で身が引き締まる思いです。

改めて、私の政策、ビジョンである“健幸都市 みずほ”についてお話をします。

「市民の皆さんが健康で生きがいを持ち、幸せに暮らせるように」ということですが、幸せは感じるものとも言われますが、この『幸せ』の捉え方について、皆さんは日常生活のなかで、どのようなことを幸せだと表現されるでしょうか。私たちは、行政運営を進めるうえで、市民の皆さんに「楽しかった」「良かった」「うれしかった」と思われる機会をたくさん設けることが、行政の役割の1つであり、それが“健幸都市 みずほ”に繋がると考えています。

私は、これまでの4年間、岐阜市、大垣市、本巣市、山県市、大野町、神戸町とともに、東海環状自動車道の要望を行ってきましたが、瑞穂市はインターチェンジがない市となり、非常に寂しい想いをしてきました。もちろん、瑞穂市へのストック効果はあると思いますが、直接的に大きく変わるまでの効果はありません。

これからは、国道21号における茜部本郷交差点から穂積大橋東までの立体化・高架事業が実施されていくと8車線になっていきます。私は、この立体化事業は、瑞穂市にとって、とてもメリットがあることとして考えています。信号で止まることなく穂積大橋で合流するのですが、このことにより、瑞穂市で休憩や食事、お買い物をする機会が増えていくと思います。穂積大橋を西に降りて南側、大字穂積の小字名で関東(かんとう)というエリアの河川敷に、防災の拠点としてヘリポートが設けられる計画があります。堤防の高さの位置に設けられ、避難場所にもなりますが、例えばここに「道の駅」「防災道の駅」の構想もいいのではないかと考えており、この可能性を調査していかなければなりません。

穂積大橋から穂積中原の交差点までの区間は、電柱の地中下の調査も進んでいます。国道21号沿いの野球場、サッカー場など、有効な土地利用を考えなければなりません。 さらに下牛牧の交差点から揖斐川までの区間の6車線化を、高架になるまでに行っていかなければなりません。犀川から揖斐川までの間の横屋下吹地区は、商業施設、工業施設などの誘致を行っていきたいと考えています。これは巣南の南地区におけるまちづくりの中心になると思います。

県道岐阜巣南大野線は、長らく重里地内で北に迂回していますが、今年度から犀川にかかる橋の詳細設計がされてまいります。今後は、大野神戸インターへ直線でアクセスできるように要望していきます。この道路が真っ直ぐ大野神戸インターに繋がることは、巣南の中、西地区の人口減少対策には欠かせないことであると思います。

本巣縦貫道では、別府交差点を五差路から正十字の交差点へと改良を進めています。瑞穂市にJR穂積駅があることはかけがえのないものであり、まず、駅に向かうアクセスを整備し、区画整理事業で地権者のご意見をよくお聞きし、整備を進めながら、にぎわいを創り出していくことを進めてまいりますが、私は、これにさらに付加価値をつけていかなければならないと考えています。

市の南に位置する朝日大学においても敷地の拡大を検討されていますので、大学と歩調をあわせて行っていきたいと思います。 中川を渡ると祖父江地内になりますが、この地域の県道沿いも土地の有効活用を考えていきます。

もう少し南に進むと犀川大橋に至り、犀川遊水地に出ます。昭和56年から半世紀にわたり治水事業として進められ、現在、最終段階を迎えています。犀川遊水地グリーンインフラ事業は、良好な水辺空間を活用し、キャンプ、バーベキュー、ウォーキング、ジョキング、リレーマラソンなどのイベントの拠点となるよう今年度、社会実験を行います。隣接する公共下水道事業終末処理場も確実に進めてまいりますが、公共下水道事業は汚水事業だけではなく雨水事業も行えることから、市が単独事業で行っている調整池や排水路整備についても、国の補助金を使いながら治水対策が行えるようになります。

喫緊の課題である人口減少対策や少子化対策については、昨年末に日本の出生数が約79万人となり、80万人を下回るとされていた国の推計が8年も早くなってしまい、国の想定をはるかに超えた少子化が進んでいます。これに伴い、“異次元の少子化対策”が検討され、政府もこれまで以上に少子化対策の重要性を打ち出してきました。瑞穂市は、人口が増えているときに人口減少対策を行うことができることが最大のメリットだと思いますし、私は、人口減少対策は、「それぞれの自治体の状況に応じた人口減少対策」が必要になると思います。私の個別のマニフェストは41事業ありますが、中でも保育・教育の質の向上をはかり、『この保育所で』『この幼稚園で』『この小学校や中学校があるから瑞穂市を選んだ』『活力ある瑞穂市なので瑞穂市に住んだ』と言われるようにしたいと考えています。

今まで、お話ししたこと、すべてに共通することは、これらの取組は私一人だけでは成し遂げられないということです。これからの瑞穂市のまちづくりは「みんなで創る」「みんなで共有する」を行っていかなければなりません。市民のみなさんに瑞穂市のビジョンを理解していただき、市議会議員の皆さま、職員の皆さんと一体となり、これから4年間の瑞穂市のまちづくり、行政運営を進めてまいります。

令和5年6月1日

瑞穂市長 森 和之