岐阜県内で特殊詐欺の被害が深刻な状況(令和7年11月現在)です。これまでの被害額を大きく上回るペースで発生しており、県民の皆さんの大切な財産が狙われています。この事態を受け、岐阜県、岐阜県警察、そして(公財)岐阜県防犯協会が連携し、県内の市町村や関係企業の協力を得て、「特殊詐欺撲滅共同宣言」を行いました。
詐欺の手口はますます巧妙になり、誰もが被害に遭う可能性があります。そこで、岐阜県警察では、トレンドマイクロ株式会社の協力のもと、詐欺電話対策アプリ(無料版)の利用を推奨しています。このアプリを活用して、ご自身や大切な家族を守りましょう。
インターネット上に嘘の投資広告を掲載したり、「必ずもうかる。」などと嘘のメッセージを送ったりするなどして、SNSに誘導し、投資に関するメッセージのやりとりを重ねて被害者を信用させ、最終的に投資金や手数料名目で金銭をだまし取る詐欺のことです。
「特殊詐欺」対策として
ちょっと待って! それって「特殊詐欺」じゃないですか?
電話等で相手の不安や焦りをあおり、ATM等で大金を振り込ませるという手口です。現状をしっかり把握して、自分が被害に遭わないよう注意しましょう!
「特殊詐欺」の手口については次のようなものがあります。
オレオレ詐欺
親族等を名乗り、「鞄を置き忘れた。小切手が入っていた。お金が必要だ」などと言って、現金をだまし取る(脅し取る)手口です。
預貯金詐欺
警察官、銀行協会職員等を名乗り、「あなたの口座が犯罪に利用されています。キャッシュカードの交換手続きが必要です」と言ったり、役所の職員等を名乗り、「医療費などの過払い金があります。こちらで手続きをするのでカードを取りに行きます」などと言って、暗証番号を聞き出しキャッシュカード等をだまし取る(脅し取る)手口です。
架空料金請求詐欺
有料サイトや消費料金等について、「未払いの料金があります。今日中に払わなければ裁判になります」などとメールやSNSで通知したり、パソコンなどでインターネットサイトを閲覧中に「ウイルスに感染しました」と表示させて、ウイルス対策のサポート費用を口実として、金銭等をだまし取る(脅し取る)手口です。
還付金詐欺
医療費、税金、保険料等について、「還付金があるので手続きしてください」などと言って、被害者にATMを操作させ、被害者の口座から犯人の口座に送金させる手口です。
融資保証金詐欺
実際には融資しないのに、簡単に融資が受けられると信じ込ませ、融資を申し込んできた人に対し、「保証金が必要です」などと言って金銭等をだまし取る(脅し取る)手口です。
金融商品詐欺
価値が全くない未公開株や高価な物品等について嘘の情報を教えて、購入すればもうかると信じ込ませ、その購入代金として金銭等をだまし取る(脅し取る)手口です。
ギャンブル詐欺
「パチンコ打ち子募集」等と雑誌に掲載したり、メールを送りつけ、会員登録等を申し込んできた人に、登録料や情報料として支払わせて金銭等をだまし取る(脅し取る)手口です。
交際あっせん詐欺
「女性紹介」等と雑誌に掲載したり、メールを送りつけ、女性の紹介を申し込んできた人に、会員登録料金や保証金として金銭等をだまし取る(脅し取る)手口です。
その他の特殊詐欺
上記の類型に該当しない特殊詐欺のことをいいます。
キャッシュカード詐欺盗(窃盗)
警察官や銀行協会、大手百貨店等の職員を名乗り、「キャッシュカードが不正に利用されているので使えないようにする」などと言ってキャッシュカードを準備させ、隙を見てポイントカード等とすり替えて盗み取る手口です。
いずれもすぐにお金を振り込まず、必ず相手を確認して身近な人に相談しましょう!
「カード回収型詐欺盗」にご注意!
県内で、カード回収型詐欺盗が発生しています。
電話で、警察官や金融機関職員などを名乗り、キャッシュカードをだまし取るケースです。
警察官や金融機関職員などが、キャッシュカードや通帳を預かることは絶対にありません。
岐阜県警ホームページ 犯罪の抑止 『特殊詐欺防止対策』に県内の発生状況等、新しい情報が更新されています。
こうした被害に遭わないように、地域で情報を共有しながら、お互いに注意し合いましょう。
不審な電話がありましたら、すぐに警察にご相談ください。
岐阜県警察ホームページ「防犯情報」(岐阜県警ホームページへ移動します)は、防犯に関する様々な情報を提供しています。ぜひ、ご覧ください。
「空き巣」対策として
- 長期間留守にするときは、新聞配達を断っておきましょう。
- 塀や植栽等による死角をつくらないようにしましょう。
「ひったくり」対策として
- なるべく人通りの多い道を歩くようにしましょう。
- 自転車のカゴには防犯ネットを取り付けましょう。
- バッグやかばんは道路側に持たないようにしましょう。
「車上ねらい」対策として
- 自動車から離れるときは、短時間でも鍵をかけるようにしましょう。
- 車内に貴重品を置かないようにしましょう。
- 人目につきやすい明るい場所に駐車するようにしましょう。
「自転車盗難」対策として
- しっかり鍵をかけましょう(できれば、二重ロック)。
- 防犯登録をしましょう。
「悪徳商法・架空請求」対策として
自分だけは大丈夫と思わず、以下のことを心がけましょう。
- 必要がなければはっきり断る。
- うまい話はまず疑う。
- 家族の名前や財産等を教えない。
- 内容をよく読まないで署名や捺印をしない。
消費生活に関する相談は、
県民生活相談センター 消費生活相談 電話:058-277-1003
月曜から金曜(祝日・年末年始を除く)午前8時30分~午後5時15分
一人ひとりが防犯意識を高め、犯罪のない安全・安心なまちづくりをめざしましょう!