更新日:2024年4月9日

阪神・淡路大震災、東日本大震災では、電気機器の転倒による火災や、コード破損等により、停電復旧時に発生する通電火災が多発しました。

そうした火災対策に効果的とされているのが、「感震ブレーカー」です。

感震ブレーカーとは?

漏電や、同時に電気を使いすぎてしまった場合に対応している一般的なブレーカーとは違い、地震を感知して自動的にブレーカーを落として電気を遮断するものです。

感震ブレーカーにはいくつかの種類があり、設置するものを使い分けることができます。

分電盤タイプ(内蔵型)(後付型)

内蔵されたセンサーが揺れを感知し、ブレーカーを落とします。

揺れを感知してからブレーカーが落ちるまでに3分程度の時間があるため、その間は夜間でも避難のための照明等を確保できます。

設置には、電気工事が必要です。

また、分電盤に漏電ブレーカーが付帯している場合、感震センサーを後付することもできます。

簡易タイプ

揺れを感知すると、種類に応じた方法でブレーカーを落とします。

重りが落下するもの、内部センサーがバネを作動させるもの、内部センサーが信号を発信するものなどがあります。

信号発信のものは、警報音とライトが点灯し、3分程度の後に作動します。

ブレーカーに直接取り付けるので、電気工事は不要です。

家電量販店等での購入が可能なものもあり、購入者が手軽に設置できます。

コンセントタイプ(差込型)(埋込型)

センサーが揺れを感知し、電気を遮断します。

設置したアース付コンセントからの電気のみ遮断するものと、ブレーカー自体を落とすものがあります。

埋込型は、設置に電気工事が必要です。

十分な火災対策をお願いします!

タイプによっては、揺れの感知から電気の遮断までに時間的猶予がないものがあります。

夜間の場合、避難時に足元の安全確保が必要になります。

懐中電灯などの常備を心がけましょう。

消防庁資料

http://www.fdma.go.jp/relocation/html/life/yobou_contents/materials/pdf/29_zisin.pdf