学生に語りかける矢野自治会長の写真
コミュニティへの誇り(6) 瑞穂っ子の誇り
 朝日大学経営学部2年の安江真里です。先週の佐藤くんの記事にあったように、11月下旬の土曜日に、美江神社の美江寺公民館で自治会長・矢野雅敏さんのお話を伺いました。
 寒い冬の朝ですが、すでに公民館は開いており、地域の方が神事のお支度をされていました。我々のインタビュー後に行事が始まるのだそうで、大変お忙しいところにお邪魔をしてしまいました。しかし、矢野さんからはおよそ1時間に渡りお話しを伺い、地域に対する熱い想い、地域振興を行う上での熱い信念が伝わってきました。
 特に印象に残ったのが、地域の祭りのお話です。5月に開催される「美江寺宿場まつり」は、先生や佐藤くんの記事にもあったように、年々盛んに大がかりになっています。実はこれは割合に新しいお祭りで、平成7年から始まっているのだそうです。矢野さんは、自治会だけでここまで祭りを発展させたことを力強く語られていました。様々なイベントや出店、毎年増えていく新企画など、なんとなく市役所の行事なのかと思っていましたが、これは全て(業者の参加はありますが)地域の人たちの手作りによるものなのだそうです。
 なぜ美江寺の人たちは祭りを盛り上げているのでしょうか。矢野さんは「横のつながりを強めるには祭りが一番」「祭りが人を育てる」ということを強調されていました。宿場祭りも最初は自治会の小さなお祭りだったそうですが、祭りをすることで地域の人々の輪が広がっていき、結束が強くなっていったそうです。さらに、祭りを盛り上げるために何をすれば良いかを考える人たちが出てきたことで、祭り以外の地域の活動も活発になっていったそうです。
 例えば美江寺には“富有樂猩”という、よさこいのチームがあります。ホームページの「History」には「毎年10月の美江寺神輿に集まっていた仲間が、祭りを盛り上げたいという思いで始めた」という内容が書かれています。地域で育った人たちが、自然に祭りを盛り上げ、地域を盛り上げていきたいという想いを持っているということだと思います。
 それと関連して、矢野さんは「子ども」に強い気持ちを持っていらっしゃいます。「美江寺宿場まつり」などのお祭りは、子どもたちによって成り立っているとおっしゃっていました。例えば中小学校では、地域に古くから伝わる笛や太鼓といった楽器の演奏と練習を行っているそうです。この演奏は、一度途絶えてしまった時期があるそうです。しかし、子どもたちに伝えていきたいという思いから保存会が誕生し、地域の子どもたちに受け継がれることになったということです。富有樂猩さんのサイトにも富有太鼓のことが書かれていますが、今では子どもたちによる伝統音楽の演奏は、地区の祭りだけではなく、みずほふれあいフェスタや汽車まつりなどの全市的なお祭りに欠かせないものとなっています。
 インタビューは1時間弱でしたが、矢野さんの地域に対する強い思い、地域振興を行う上での熱い信念が伝わってきました。また盛り上がるにつれ「美江寺にはこんなものがある」「美江寺でこんなことがあった」と、ここでは書き切れないほどのことをお話ししてくださいました。私は牛牧小校区の出身ですが、隣の地区なのに知らないことが多いということ、またはたして自分は自分の地区についてどれだけ知っているだろうということを、改めて考えました。
 私は瑞穂っ子であり、瑞穂市が好きだと思っています。そして将来は瑞穂市に深く関わる職業に就きたいと思っています。そのために、まずは自分の地域を知り、愛着を深めていく必要があるということを、矢野さんのお話を伺いながら感じていました。
令和2年3月27日更新
(朝日大学経営学部2年 安江真里)
撮影場所:美江寺公民館
撮影日:令和元年11月下旬