別府観音前の白木さんの写真
コミュニティへの誇り(2) 別府観音の基礎知識
 朝日大学2年の大塚です。今回は別府観音について書かせて頂きます。
 11月の第1日曜日に白木くんと別府観音堂へ三島さんのお話を聞きに伺う予定でしたが、私は体調不良で倒れてしまいました。なので今回の写真は私ではなく、白木くんと別府観音像です。取材記事は次回から2回連続する白木くんの番を楽しみにして頂いてくれたらなと思います。
 私は、三島さんから事前にいただいていた別府観音についての基礎知識をまとめます。別府観音堂の本尊は十一面観世菩薩といい、彫像年代はなんと平安中期の藤原時代です。古い歴史があるため、県の重要文化財に指定されています。身丈は5尺8寸(174cm)の桧材の一木造りとなっており、豊然上人(ぶねんしょうにん)という僧が彫像したといわれています。お顔は柔和、藤原時代の様式でこの時代の一本造はとても高貴な位の人物からの彫像依頼なため、別府観音像も同様の方からの依頼で彫像されたと思われます。
 この十一面観世菩薩を勧請したのは奥州の豪族の大口の大領という人物と伝えられています。この人物については、直前の「日本かきりんの旅(第3・4回)」で、畦地先生が会津まで調べにいった記事が出ています。この人物は、別府観音堂以外に、揖斐の谷汲山華厳寺と福島県海津美里町の福生観音堂の十一面観世菩薩を勧請した人でもあります。大口大領の勧請したこれらの十一面観世菩薩はそれぞれ200年おきに彫像されており、谷汲山華厳寺、別府観音堂、福生観音堂の順に彫像されているようです。なかでも谷汲山華厳寺の観音像とは別府観音の伝記によると同じものとのことで、ある意味で姉妹仏のような縁があるようですね。
 別府観音堂では主な祭事として8月10日の「千日詣り」、12月31日の「年越し法要」2月3日の「星供養・節分会」の3つがあります。特に千日詣りは、8月10日に1日お詣りするだけで千日間お詣りしたのと同じ効果ということなので、来年はぜひ参加したいと思いました。その他にも、毎月第1日曜日と18日縁日にご開帳がされています。谷汲山華厳寺と福生観音堂では「秘仏」とされているので、それに比べると親しみやすい仏さまと言ってもいいかもしれません。ただ、そのために人が詰めていなくてはならなかったり、維持管理自体が大変なのではないかとも思います。これについても、白木くんのまとめを楽しみにしてもらえればと思います。
 別府観音像はとても歴史がある反面、文献が少ないため(特に大口大領)、実際にお話を聞けなかったのが残念です。ご開帳日が多くあるため、早いうちに訪れて拝見したいと思います。
令和2年2月12日更新
撮影場所:別府観音堂
撮影日:令和元年11月上旬