橋梁点検結果の報告について
平成22年度から平成23年度の2ヵ年で実施しました橋梁長寿命化修繕計画策定に伴う橋梁点検結果を公表します。
橋梁は年とともに劣化や損傷が生じますが、それらが進行して大きな被害が発生しないよう、点検と修繕工事(再塗装やひび割れの補修など)を行う必要があります。
本点検は、通行の安全性を確保し効率的な維持管理が出来るようにするための、基礎資料を得るために行ったものです。
橋梁の評価手法
橋梁長寿命化修繕計画では、(1)鋼塗装、(2)RC床版、(3)PC上部工、(4)RC上部工、(5)下部工、(6)耐候性橋梁の6工種について健全度を評価すると共に、付属物(支承、伸縮装置、防護柵)の経年劣化による機能低下、部材の損傷を判定します。
なお、健全度とは橋梁点検の結果から、劣化損傷がない健全な状態を健全度5とし、機能停止の恐れがある状態を健全度1として表したものです。
RC:鉄筋コンクリート
PC:プレストレストコンクリート
耐候性:表面に緻密で密着性の高いさびを形成する鋼材
健全度ランク
健全度
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状態の説明
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1
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機能停止の恐れ
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2
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劣化損傷(大) :直ちに補修実施
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3
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劣化損傷(中) :補修開始
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4
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ほぼ健全 :経過観察
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5
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健全
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以下に、劣化損傷により重大な被害が発生する恐れのある、(1)鋼塗装、(3)PC上部工、(4)RC上部工について、それぞれの健全度割合をお知らせします。
健全度割合
▲(1)鋼塗装の健全度割合
▲(3)PC上部工の健全度割合
▲(4)RC上部工の健全度割合
主な損傷内容
▲鋼桁塗装の剥離
▲PC桁のクラック発生
▲防護柵の劣化
修繕の計画
幹線道路や地域の幹線的なネットワークを構成する橋梁、災害時における防災拠点(避難所や災害対策所)への通行に必要な橋梁、また損傷状況を考慮したうえで修繕の計画を立てました。